Cancer Necklace

蟹座は、その名のとおりカニの姿を表した星座です。

ふたご座としし座のほぼ真ん中辺りぼんやりと輝くプレセペ星団がカニの甲羅部分をあらわす散開星団で、春の夜空では明るい星がないので少し探しづらいかもしれませんが、大きな星座です。

ギリシャ神話では、ゼウスの子・勇者ヘルクレスが水ヘビの怪物ヒュドラと戦った時に、ヘルクレスにみつぶされた怪物カニが、かに座になったと言われています。

ヘラクレスは罪を償うために、12の冒険を行うことを決意します。そのうちの一つに、ヒュドラ（うみへび座）の退治がありました。

ゼウスの妻・女神ヘラは継母で、ヘラクレスを好ましく思わず、ヒュドラ退治を邪魔しようとハサミでヘラクレスの足を切らせるため、怪物カニを遣わせます。しかし、本気で戦うヘラクレスは蟹に気づかずに踏み潰して殺してしまいました。哀れな蟹は天へのぼり、今私たちが見ている「かに座」として輝くようになったのです。

※星座の成り立ちや神話にはいくつかのお話があり、ここではその中の一部をご紹介しました。